SAPIO SPRINT CLUBの本間です。

今回は、最初の投稿ということで、指導現場の現状と私たちの指導目標について記載していきます。

近年の指導方法の変容

近年、海外のスポーツ指導においてスポーツバイオメカニクスデータ力向上を目的にエビデンスを重視した指導が求められてきております。

日本においても競技バイオメカニクスとは、身体の構造や機能を基に“動き”について力学的な観点から解明しようという学問であり、スポーツに特化したバイオメカニクスを「スポーツバイオメカニクス」と呼んでいます。

このスポーツバイオメカニクスの広がりにより、身体をいじめるだけの追い込み練習など「古い時代の指導スタイル」から効率性を重視する「科学重視の指導スタイル」へ移行してきているといっても過言ではありません。

私たちが主に指導する陸上競技は、他のスポーツよりもスポーツ科学の導入が進んでいます。スポーツ科学の導入にはメリットと課題もたくさん内包されていますので、それらを考えながら指導にあたりたいと思っています。

指導現場での活用例

スポーツバイオメカニクスデータを活用することは、技術的な進歩により測定等が昔よりは簡易的に行えるようになり、現場レベルでも活用しやすくなってきていると思われます。

具体的な活用例としては、走っている子どもの動画を撮影し、同世代のトップ選手と比較して腕が振れていない場合に、「もっと大きく腕を振る」「目の高さまで腕を振る」といった具体的にイメージしやすい助言に変えることにより選手にも伝わりやすくなります。


また、指導者からの助言だけでなく、選手自身も動画を見返すことにより、自分の動きを客観的に見返すことで、指摘されたところがわかり、納得感を持って修正することもできます。


私たちは、バイオメカニクスデータを引用しながらも、子どもたち自身にも納得感を持って新しい動きにトライできるようサポートしてまいります。

目に見える動作の変化と本質的な改善

速い選手の動作を研究し、フォームを真似することだけでは、本質的な改善にはならず、必ずしも以前より速く走れるようになるわけではありません。


速い選手のフォームは結果的に似ているだけで、そのフォームに至る理由が重要だと私たちは考えています。


本質的な改善をするにはどうしたらいいのか?」を子どもたちと一緒に考え、最終的には、子ども自身が自分の動きを見て、改善案を考えられるようになれることを目指して指導していこうと考えています。

カテゴリー: コラム

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