サピオAC コーチの本間です。
今回は、速度を決定するパラメーターである、ピッチとストライドについて記載していきます。

用語の定義

陸上競技において、最も基本的なパラメーターとして、ピッチとストライドが知られています。
しなしながら、スポーツバイオメカニクスと一般的に使用されている用語では定義が異なるので注意が必要です。
本クラブでは、一般的に使用されている定義にて使用いたします。

●ストライド(歩幅)/ ピッチ(回転数)の定義

<一般的な定義>
ストライド :接地した足から次の足が接地するまでの距離
※○m○cm等で表す
ピッチ :単位時間あたりの歩数(回転数)
※○Hzで表す

速度を決定付けるパラメーター(ピッチとストライド)

速度は、ピッチとストライドの積によって決定されます。
そのため、速く走るには、ピッチを高めるか、ストライドを伸ばすか、もしくは両者を伸ばす必要があります。
しかしながら、100mを対象とした研究において、速く走るには、ピッチとストライドどちらが重要かという論争については、結論に至っていないのが現状です。
上記のように速度はピッチとストライドの積であるため、ピッチをあげることを目的としたトレーニングを行っても、ストライドが低下してしまった場合、速度は変わらないことになります。
以上を例に、一方を伸ばすという議論自体が無意味な議論なのかもしれません。
しかしながら、走りの現状を評価する簡易的な指標として、タイムとストライド、ピッチを定期的に計測は、成長の方向性を考える上で一つのヒントになることが期待できます。
そのため、本クラブでは定期的に測定会を行い、パラメーターの分析を行っていきます。
カテゴリー: 専門知識

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